とりあえず
第ニ強キ降ニ罷成候故人足共召連

小屋ヘ帰る 諸高山雪吹下シニて

殊の外さむく手かがまり候て

働難成付右の通帰るナリ

昼過小屋着 小屋ニて昼食也

金助ハ小屋ばんながら かま柄

八丁為拵申候 此日一日降也

同八日雨天 殊ニ水大分増申付

タケビルニ逗留致ス也 八ツ過より降

出 雲皆々出しニ罷成候 八ツ過

加子母より長介弾右エ門替リ人足

万ヶ甚之右エ門 弐人罷登候

右の者共ニ承候処 林安田両氏

一昨日付知より加子母ヘ被参候由

又々堂ケ脇ニ疱瘡出来 小屋ヘ

為登申候由 甚之右エ門ニ小郷孫吉方より

長命草壱把作差越呉候

子四月九日 雨天故逗留 此朝雨降候得共

万ケ弾右エ門長介加子母ヘ帰る内木彦七様え

今日米取ながら清次郎遣し追付ケ

御境御切分ケニ御登り被遊候様ニと村次ニて

板挟状進可申と存候処 右の者共

今日下山申候故 内木彦七様へ差上ゲ

呉候様ニと誂遣ス也 尊書今日明日朝

  迄ニ小郷勘兵衛方迄被遣被下候様ニと

申遣ス 則明日米取遣し尊書

可奉拝見と惣札ニて申上候 昼時より

雨止申付小屋ニて昼食いたし 人足

甚之右エ門金助太七吉右エ門四人

召連伊勢小屋谷せり迄見廻し候処

又々降出殊ニ書付雨ニて流候て

見ヘ兼可申様ニ相見ヘ候付 夫より

小屋ヘ帰る 御山内無別条 書付五ケ所